低スペ発、新宿ナンパ経由年収1000万行き

酒、旨い飯、旅行、ランニング、筋トレ。東京出身。金融日記、ブログでは言えない話読者。健康好き不健康。恋愛工学をきっかけに、2015年10月にピックアップ活動始めました。ナンパ、恋愛工学関連の記事をアップしていきます。

#俺たちの青春AV選手権 /中田結衣編

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油煙がゆらゆらとくすぶる厨房に今日もいる。

 

 

 

 

 

業務用のサラダオイルの独特の匂い、

所謂、「白絞油」の匂いに俺の鼻はもう慣れてしまって、アルバイト中はその違和感を感じない。フライドポテトや唐揚げ毎日100人前以上揚げるオイル。

 

 

いまでもその香りを飲食店で嗅ぐと当時を思い出す。

この匂いは街中の飲食店の換気扇からよく漏れている。

 

 

当時でさえ、たまの連休明けなど久々にアルバイト先に到着すると、この「シラシメアブラ」の匂いに嫌悪感を感じていた。

 

 

鬱屈とした日常とシラシメアブラの匂いに囲まれながら、今日も俺は油まみれでハンバーグを焼いていた。

 

 

 

 

 

 

「クソ、俺はこんなところにいるべき人間じゃない」

 

 

 

 

 

 

 

 

いつか描いた夢が現実になるように、時給労働に体力も精神も消耗し日々日々、

発泡酒でそれを癒やような日常が続いた。

 

 

 

 

体力と性欲が有り余る20代前半とは言え、飲食業で朝から晩まで働いていると流石にクタクタになる。

昼休みをきっちり一時間取ってもシフトの後半に突入すると、発泡酒の炭酸が口の中で欲してくる。

煙草も吸っていたから、ビールと一服の組み合わせが最高過ぎた。

 

今では全く考えられない生活だ。

 

 発泡酒が駆け出しの時代だったので、マグナムドライや円熟をよく好んで飲んでた。

非効率的、非合理的と割り切り、恋愛なんかしても意味が無いと思っていた。

普段のアダルトビデオでの自慰、たまの風俗がとても楽しかった。それは排泄に近かったかも知れない。

 

いや、むしろ性欲のはけ口という生理現象なんかではなく、煮え切らない生活をしている鬱屈とした日常の排泄の代替行為だったのかもしれない。

 

そんな俺はエロ本やアダルトビデオなんかなくても、現実にいる女性を想像しおかずにするのがとても得意だった。それはもはや創造と言っても過言では無かった。

よくバイト先に入って来たクソビッチな女子高生には相手にもされなかったが、頭の中では好きにさせて貰っていた。

脳内で考えていることは、発言、行動にさえ移さなければ犯罪にはならないのだ。

かの有名な「アンネの日記」のアンネ・フランクも想像するだけなら捕まることは絶対無いと言ったではないか。

俺の脳内ではバイト先の女どもは全員俺のパートナーだった。実際にはそんなことは無かったのだが。

 

 

 

一日中厨房でフライパンを煽り、家に帰っては発泡酒を煽り、シコって寝る。

油の匂いが染み付いて、水仕事で最早ハンドクリームでは対処出来ないあかぎれだらけの右手で、自分を慰める日々。

知能活動が出来ない動物の生活がループする。そんな想像自家発電を得意でする俺ですら一目を置く存在のポルノ女優がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「中田 結衣」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2000年代初頭、いまでは違法となったwinmxというインターネット上のファイル共有サービスが爆発的に流行った。

同時に摘発を恐れる運営が海外にサーバーを置いて、無修正動画を提供するサブスクリプション型サービスもインターネットの拡大とともに流行っていた。月額は5000円~10000円くらいか。

winmxを始めとしたPtoP系ファイル共有サービスとADSLを始めとした高速回線が普及しだしていたため、サブスクリプション型ポルノ動画がそのまま無断でファイル共有されるのはとても自然な流れだった。

 

インターネットに常駐する俺を含めた非モテ小僧達はこぞって PtoPサービスに飛びついた。

ファイル共有の世界は楽園だった。いまではほぼYouTubeがかっさらってしまっているが、地上波テレビ、映画、音楽、引いてはパソコン上のアプリケーションまで何でもあった。この時の盛り上がりは今の仮想通貨の盛り上がり方にも似ている。

 

仮想通貨をマイニングするかのように、インターネットジャンキー達は各々の欲しいファイルをマイニングしまくっていたのだ。

 

 

 

ファイル共有がされている場所では当時主流だった人気サイトのカリビアンコムや一本道などの動画がごっそり共有されていた。

 

ローンで買ったiBookで夜な夜なキリン円熟を飲みながら、フォルダに置いてあるタイトルをポチクリして、ダウンロードされるのを待つ。

 

高画質な物やアクセスが集中した時は翌朝までダウンロードに時間がかかることもあった。

 

ある日、「ナース」という単語だけで、テキトーにダウンロードをした中田結衣の動画をぐびぐび発泡酒を煽りながら見ていた。

 

飲み干したキリン円熟がこのまま陰茎から射精されるんじゃないかと思うくらい、ストライクな出来事だった。

 

 

 

 

 

猫目、たぬき顔、ぷりんとした胸。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのパーツはもちろん、聖域であるべき白衣にミスマッチの赤いガーターベルト

 

 

 

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オープニングのビジュアルで俺はガッテンボタンを連打した。

 

志の輔師匠に

「ガッテン頂けましたでしょうか?」

と聞かれる前に連打した。

 

 

 

 

 

 

動画の内容も非常に浅はかなストーリーなのも印象的だ。

オタクが家に飾ってある同じビジュアルのフィギュアが、突如現実の女性に化けて、寝起きでフェラーリする。

非モテの想像を如実に表現してる皮肉な設定だ。

 

設定が煮え切らない自分の現実と重なっている気がして、苦虫噛みつつ、真っ白な白衣にギャップのある真っ赤なガーターベルトに俺は興奮した。

 

天にも昇る心地とはまさにこのこと。

 

 

 

舌足らず喋り方も俺に刺さりまくり、この動画はハードディスクが擦り切れる程見直した。

 

 

 

 

 

あまりにもこの動画を気に入り過ぎた俺は、iPodへコピーし、外出時でも視聴出来るように持ち歩いていた。

今思えば、何故そんな事をしようとしていたのか理解に苦しむ。

 

アルバイトに明け暮れる日々に「中田結衣」というキングオブオナペッツが登場し俺の日常は明るくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから10数年経ち、どういうわけかナンパと出会い、AVなんかもスッカリ見なくなってしまった。

 

 

 

 

 

街中でかわいい子に声を掛けられるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、新宿の街中に立っていた時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかで見かけたことのある好みのタイプの女性が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猫目、たぬき顔、ぷりんとした胸。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……。中田結衣!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の目を疑った。

動画の設定が実現したかと錯覚した。

 

 

すぐさまに俺は彼女の方向へ飛びいつものように声をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんばんは、仕事帰りですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうですよ、やっと会えたね、くまのくん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな夢を見た。

 

おしまい

 

 

※この記事はフィクションです。